下町ボブスレー初試走スタートの様子

ヒストリー

町ボブスレーのこれまでの出来事

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2011年

秋、大田区産業振興協会の職員二人がA4用紙2枚のボブスレーの寸法図を持って現れた。この下町ボブスレープロジェクトはそこからスタートしたのである。

2012年

1月31日 : 台大学のソリで構造確認
下町ボブスレーネットワークプロジェクトを設立した。
5月23日 : シフィコ横浜でプロジェクトの説明会
6月15・25日 : 町ボブスレー打ち合せ会議
7月17日 : 田区長へ経過報告と協力要請
7月24日 : 野市ボブスレー・リュージュパーク視察
8月30日 : 計最終打合せ
9月18日 : 品協力説明会開催
推進メンバーの仲間や職人、協力企業が大田区産業プラザに集めれ、プロジェクトの趣旨説明がされる。部品協力企業は無償で部品を提供するという条件を出される。机の上に出来上がったばかりのボブスレーの図面が並べられる。その中から協力できそうな図面を持ち帰る。またその場で部品の製造方法など議論する場面もあった。
10月1日 : 質10日間で金属フレーム部品集まる
部品協力説明会のあと、部品を各社に持ち帰った協力企業が大田区に継承されている金属加工技術を活かし、なおかつ10日という短期間で図面150枚、部品点数200点もの部品を製作した。フォトギャラリー
10月18日 : 属フレーム部公開組立
大田区の職人達の手で製作された部品がメディアの前で組立られる。赤い塗装が初公開される。赤は日の丸と情熱のシンボルと説明される。ステンレスやアルミニウムや鋼を削る、曲げる、溶接、研磨等の技術が結集された。フォトギャラリー
10月30日 :
童夢カーボンマジックのCFRP製カウルが完成し、大田区の金属フレームと融合した。
11月1日~7日 : 本工作機械見本市に初公開。
完成した下町ボブスレーが初公開された。全7日間にクロストークが行われ、推進メンバーや加工に協力したメンバーもトークショーに出演した。ボブスレー選手の川崎選手も噂を聞き駆けつけ、トークショーに飛び入り参加する。初の実機展示は来訪者はもちろん、メディアにも注目された。フォトギャラリー
11月20日~22日 : 業交流展
「東京2020オリンピックパラリンピック誘致委員会ブース」展示
12月1日 : 夢CMで最終セッティング
大田区からプロジェクトメンバーの脇田氏が童夢へ駆けつけ、試走に向けた最終調整を行なう。
12月5日~10日 : 試走に向けた部品製作
12月12~13日 : 野市スパイラルにて初試走
プロジェクトメンバーの期待と不安を乗せ、初のテスト走行を実施。元五輪選手の脇田寿雄、吉村美鈴(パイロット)、浅津このみ(ブレーカー)に滑ってもらう。ブレーカーの浅津選手は5割程度の力だったにも関わらず、56秒25というタイム(昨年の全日本選手権優勝タイムを上回る自己ベスト)を出す。滑走事に選手の意見を聞いて、マシンの調整・修正をする場面も。12日の夜には試走で好タイムが出たことにより、童夢CMの奥社長主導で童夢のエンジニアや大田区メンバー、選手を含め、絆を深める決起集会を行なう。フォトギャラリー
12月14日~18日 : 日本選手権に出場するための改修・突貫工事。
初試走を終え、全日本選手権に出場するために超短期間で改修を行なう。試走をしてくれた選手の意見と注文や公式戦でのルールに合わせる為に大田区と童夢CMで超特急で改造作業をした。なんとか選手権に間に合わせる為に、午後に部品設計図が完成し、材料調達から溶接までを協力企業で分担して製作し夜12時に部品が完成した。翌朝始発の新幹線で滋賀の童夢カーボンマジックに運んだ。
12月23日 : 日本選手権で好タイムを出し優勝。
初試走からわずか10日後、試走後に全日本でも使う発言した通り、吉村美鈴(パイロット)浅津このみ(ブレーカー)組に下町ボブスレーを使ってもらう。下町ボブスレーはこれが初の実戦デビューとなる。2回走行し、合計タイム1分51秒02で3連覇。1回目はコース記録に0秒09差と迫る55秒23をたたき出す。10日前の試走より1秒以上短縮させた。フォトギャラリー

2013

2月7日~9日 : おた工業フェアに出展
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2月9日 : ブスレー日本連盟と下町ボブスレーが共同記者会見を行う。
おおた工業フェアの最終日に日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟と大田区産業振興協会、下町ボブスレー推進委員会による包括協力協定を結ぶ記者会見が行なわれ、選手の意見と最新のテクノロジーを取り入れ初号機を進化させた男子用1号機を9月までに開発・製作することや3月のアメリカズカップでトレーニングやテストをするために初号機を使うことなどが発表された。 ブログ記事
2月2日~2月19日 : メリカズカップでのテストへ向けた初号機改修
2月14日~2月18日 : チでのワールドカップ視察
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2月20日 : 田空港でアメリカへの輸送作業見学
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2月25日 : 子用下町ボブスレー製作説明会
下町ボブスレー男子用1号機の開発についての説明会が大田区産業プラザで行なわた。大田区内の切削、研磨、溶接、板金等の金属加工が得意な会社をはじめ、熱処理、表面処理等々専門分野に優れた97社の企業が下町ボブスレー2号機の開発の主旨を聞きに集まった。細貝委員長より経過説明と今後の計画やソチ視察について説明され、これを機会に少しでも多くの大田区の企業に下町ボブスレーに参加してほしいと呼びかけられた。 ブログ記事
2月27日 : イクプラシッドに到着し組立
2月21日に日通様のご協力によって羽田空港から飛び立った下町ボブスレーは前と後ろに分解されて木枠に梱包し輸送された。アメリカのレイクプラシッドに到着後組立てられ、国際舞台でのテストとトレーニングを待つ。 ブログ記事
2月28日 : 外初滑走
アメリカニューヨーク州レイクプラシッドに渡った下町ボブスレーがパイロットの鈴木寛選手とブレーカーの黒岩俊喜選手に乗っていただき、日本ボブスレー史上初、国産マシンとしての海外コースを初テスト滑走を行いました。 ブログ記事
3月6日・7日 : 上初!国産ボブスレー国際大会初出場
パイロット鈴木寛選手とブレーカー黒岩俊喜選手に下町ボブスレーに乗って頂き、3月6日と7日に行なわれたノースアメリカンカップ第8戦と第9戦に出場。両日とも7位。(出場国は1日目が11カ国20チーム・2日目が10カ国19チーム)ボブスレーの歴史上初!メイド・イン・ジャパンのソリが海外レースに参戦。フォトギャラリー ブログ記事
4月17日~5月20日 : 号機の調査と修理
1シーズン戦ったソリの部品の摩耗や劣化などの調査と改修を行なう。
4月26日 : 号機開発会議
1号機の調査と修理が行なわれている東レ・カーボンマジックにて国産ボブスレー2号機の開発会議が行なわれた。
5月21日 : 体開発会議
下町ボブスレー2号機全体開発会議が大田区産業プラザで行なれ、2号機と3号機、新たに2台を製作することや新型ソリの方向性が発表された。集まった50社は1号機の実機と図面をみて新たなソリの製作について活発な意見交換をした。ブログ記事
5月26日 : 手発掘トライアウトを大田区で開催
大田区の東京都立つばさ総合高等学校で日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟主催により選手発掘トライアウトが行われた。 選手発掘トライアウト概要 ブログ記事
6月5日 : 町ボブスレー合同会社設立
ボブスレー用のソリの開発や開発支援、ソリの運用、貸し出し及び広告宣伝、イベントの企画、選手のサポート、育成運営の支援や連絡調整を目的とした主体となる組織を設立した。
6月7日 : JAPANブランド育成支援事業として採択される
中小企業庁の中小企業海外展開総合支援事業費補助金(JAPANブランド育成支援事業)に応募申請し採択された。中小製造業の海外販路開拓プロジェクトとして下町ボブスレーの海外へのソリ輸送で国から支援を受ける。
6月30日~7月5日 : ブスレー第1回強化合宿を大田区で開催
大田区の平和島ユースセンターを拠点として、トライアウトで合格したボブスレー代表候補の選手達による強化合宿が行われた。大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場や近隣の施設が使用され、その中で合宿にあたり製作・無償提供された大田区製のプッシュ台車も選手の強化トレーニングで使用された。
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7月8日 : 町ボブスレー2・3号機発注会議
2回の全体開発会議を経て、いよいよ2・3号機の部品発注会議が開催された。完成した新型ソリの製作図面は参加した60社の協力企業に配布された。また委員長より新型ソリは1号機での経験やデータ、選手からの要望を取り入れたソリになると発表された。フォトギャラリー ブログ記事
7月~9月 : 町ボブスレー2・3号機製作
新型ソリ2号機の金属シャーシは、これまでのデータや経験を活かし監督や選手の意向を中心に取り入れた設計となった。製作は加工委員長の(株)エース・西村と(株)フルハートジャパン・國廣の二人のリーダーによって取りまとめられ、大田区の70社以上の企業が無償協力した。特にランナーキャリアやアクスルは、複雑かつ多くの工程を必要とした。リアフレームにおいては試作と検討が重ねられ、3次元楕円形状が実現した。また東京大学加藤教授と連携したランナーの研究開発も進み、独自形状のランナーが製作された。カウルは新コンセプトの元で1号機と同様に(株)ソフトウェアクレイドルで空力解析され、(株)東レカーボンマジックで製作された。 フォトギャラリー ブログ記事
9月24日 : 町ボブスレープロジェクト方針全体会議
下町ボブスレーに関わる企業が大田区産業プラザ2階に集まり、製作の最終進捗状況や今後のスケジュールやプロジェクトの方針が議題となり広く現状が共有された。
10月8日 : ブスレー日本代表・下町ボブスレー2号機共同記者会見
大田区産業プラザにて日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟と大田区産業振興協会、下町ボブスレー推進委員会によるボブスレー日本代表候補選手発表と下町ボブスレー2号機の共同記者会見が行なわれた。ボブスレーパイロットの鈴木寛選手、ブレーカー候補の小林竜一選手、黒岩俊喜選手、宮崎久選手、佐藤真太郎選手、和久憲三選手と下町ボブスレーNP推進委員会細貝委員長による下町ボブスレー2号機の除幕式が行われ新型のソリがメディア各社やプロジェクトメンバーが見守る中で初披露された。下町ボブスレーからは2号機の特徴や内部構造が公表され、ボブスレー連盟からはソチ五輪の出場権を得るべく出場するレーススケジュールや日本代表の新ウェアや新設されたボブスレーサポーターズクラブ等が発表された。 ブログ記事
10月7日~10月14日 : 米遠征へ向けて2号機緊急改修
東レ・カーボンマジックで完成したカウルと大田区製のシャーシが融合して2号機が完成。完成させてみて出てきた最終的な問題点を北米遠征に間に合うように緊急改修が行なわれた。
10月15日~20日 : 2号機をカナダ・カルガリーへ空輸
ボブスレー日本代表は氷上トレーニングとソチ冬季五輪への出場権獲得へ向けた北米遠征が始まる。そこで使用される下町ボブスレー2号機は大田区の企業が製作したジュラルミンのコンテナへ積み込まれ、
スポンサーである日本通運㈱と全日本空輸㈱の協力の元、氷上トレーニングが行われるカナダ・カルガリーへ空輸された。 ブログ記事
10月27日 : 米遠征に出発
ボブスレー日本代表とエンジニアとして帯同する㈱マテリアルの鈴木が下町ボブスレーのメンバー有志が見送る中、北米遠征へ向けて成田空港から出発した。出発前には下町ボブスレー合同会社よりボブスレーサポーターズクラブへ選手の自己遠征負担金分300万円が寄付された。 ブログ記事
10月29日 : 2号機初試走・シェイクダウン
2号機はカルガリーのカナダオリンピックパークにて氷上での初滑走を3本行った。各方面からの夢と期待等の重責がかかる緊張感の中、エンジニアの鈴木によるセッティングが行われマシンの性能や調整箇所がチェックされるなどシェイクダウンは慎重に行われた。 フォトギャラリー ブログ記事
11月26日 : チ五輪不採用通告
下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会は、日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟から、来年2月のソチ冬季五輪において「下町ボブスレー」を採用しないとの連絡を受けた。 下町ボブスレーソチ五輪不採用の通告について ブログ記事
12月7日・8日 : 内にて2号機をテスト
長野市スパイラルにてチャレンジカップと全日本選手権を見据え、国内初となる2号機のテストが行われた。下町ボブスレー2号機に搭乗したパイロットの脇田寿雄とブレーカーの浅津このみはトレーニングではあったものの55秒台という結果を出した。その隣では1号機を使用したNHKBSプレミアムドラマ「下町ボブスレー」が撮影されていた。 フォトギャラリー
12月15日 : 1号機と2号機国内公式レースに揃って出場
長野市スパイラルにて開催された第21回JOCジュニアオリンピックカップ2人乗り女子ジュニアに押切・藤井チームが1号機、第5回JBLSFチャレンジカップ大会2人乗り男子シニアに脇田・窪田チームが2号機で、国内公式レースに下町ボブスレーがダブル出場した。押切・藤井チームは下町ボブスレーで初の公式レースであったが今期ベスト記録を叩きだした。プロジェクト創設期からメンバーである脇田さんは滑走前に左ふくらはぎの肉離れを起こしてしまった。全日本選手権に出場するには完走しなければならない中、パイロット席に乗り込んだ状態で滑走した。そんな状況の中で出場した2号機はこの日の最高速度125km/hを出し2本完走した。 フォトギャラリー
12月22日 : 日本選手権に下町ボブスレー1号機・2号機・3号機揃う
2013/2014全日本ボブスレー選手権大会において下町ボブスレー1号機・2号機・3号機3台が揃ってエントリーした。1号機は女子選手の押切・指田チーム、2号機は脇田・中村チーム、3号機は連盟から指摘されていた箇所を全面改修し徳永・和久チームが搭乗した。2号機に乗った大田区在住の元ボブスレーオリンピアンである48歳のパイロット脇田と今シーズンボブスレーを始めたばかりの23歳の中村のペアが準優勝した。脇田は1週間前に肉離れをしたが怪我をおして出場。前例のない片足での気迫のスタートとなった為にスプリントタイムは五位だったが、中間タイムが四位→三位→三位→三位→二位という結果で後半に行くほど加速し順位が上がった。RUN1はこの日最速の128.6km/hをレコード。徳永・和久チームは5位。押切・指田チームはスタートにおける時間制限60秒を超えたため失格となった。 フォトギャラリー

2014年

1月15~17日 : イツ元代表パイロットによる下町ボブスレーのテスト滑走・性能検証
2014年1月15日~17日の3日間長野スパイラルにてドイツ人パイロットによる下町ボブスレー1号機、2号機、3号機のテスト滑走・検証を実施した。テストパイロットはレオンハルド ザングトヨハンサー氏。通称ハルトル氏。 経歴
3日間の滑走本数は計24本。15日に2・3号機と比較用のドイツ製ソリの滑走を開始、17日には1号機を追加。それぞれランナーの交換、ステアリングやフレームのセッティング変更を行いながらテストし、ハルトル氏から様々なアドバイスを受けた。
滑走結果を数値データで記録するため、東京航空計器株式会社の協力で超小型モーションセンサユニット「CSM-MG100」をソリに取り付け、滑走中の位置・速度・姿勢・加速度・振動を計測・記録。双日エアロスペース株式会社からも滑走中の動画を撮影する小型カメラの提供を受けた。 フォトギャラリー 動画
2月16~17日 : チ五輪男子ボブスレー2人乗り応援・視察
2014年2月16日~17日ソチ五輪のボブスレー男子2人乗りで日本代表を応援し、世界のトップレベルを視察。
2月26日~3月3日 : ーストリア・インスブルック遠征
下町ボブスレーはオーストリア・インスブックで3月1日に開かれた「第34回シニアヨーロッパカップ」に日本として初参戦。国産ボブスレーとして欧州初上陸。下町ボブスレー2号機の性能を海外で実戦テストするのが目的で、35歳~45歳の部に出場し20チーム中9位。下町ボブスレー2号機で出場したパイロットは、昨年12月の全日本選手権で準優勝した元日本代表の脇田寿雄(49歳)、ブレーカーも元代表の大石博暁(43歳)。地元のオーストリア、ドイツ、スイスの各チームと競った。 フォトギャラリー
5月2日~6日 : 町ボブスレーを改造したプッシュボブで長野合宿
2018韓国ピョンチャン冬季五輪を目指して長野市スパイラルで合宿を行う選手のために、有志6社が無償で下町ボブスレー3号機を改造しプッシュボブを製作。プッシュボブを使った選手の合宿は5月2日から6日まで行われた。 フォトギャラリー ブログ
6月4日 : ョンチャン五輪へ向けた方針説明会を開催
大田区産業プラザPiOにて2018韓国ピョンチャン五輪へ向けた方針説明が行われた。プロジェクトは委員長が細貝淳一から舟久保利和に変わり新体制となり、メダル獲得を目指して今後のソリ開発と人材育成をしていくことが発表された。 動画 ブログ
6月22日 : 合テストでローラーボブスレー使用
東京都立つばさ総合高等学校で選手発掘複合テストが開催されランナーの代わりにローラーを付けたボブスレーがテストの一部で使用された。 ブログ1 ブログ2
8月19日~24日 : 合宿でプッシュボブスレー使用
長野スパイラルで行われた選手の合宿にてローラーボブスレーからさらに改造されたプッシュボブスレーが使用された。トレーニングと並行して特殊センサーを取り付けた徹底検証・解析と研究も行われた。このプッシュボブスレー改造と徹底解剖にはたくさんの町工場の協力を受けた。 ブログ1 ブログ2
11月12日 : ・5号機製作協力説明会
大田区産業プラザに協力企業有志が集まり、新規に2台のソリ製作が呼びかけられた。12月3日には部品を揃え、中旬には完成させたいという短納期の製作依頼だった。仕様の基本設計は変わらず、フレーム形状を丸型にし34mmと38mmの異なるパイプ径にする等、2・3号機から一部マイナーチェンジしたソリとなる。
フォトギャラリー
12月12日 : 号機完成
中小製造業が力を合わせ、またしても短納期で完成させた。フレームの色はこれまでの赤から一新され、青で塗装された部品が揃えられた。依頼から1ヵ月でそりが完成。翌朝長野へ搬入された。 フォトギャラリー
12月14日 : 6回JBLSFチャレンジカップ大会に2号機出場
長野市ボブスレー・リュージュパークで開催された第6回JBLSFチャレンジカップ大会に今シーズンパイロットへ転向した浅津このみがブレーカー熊谷史子と共に2号機を使用し出場。 フォトギャラリー
12月23日 : 2014/2015全日本ボブスレー選手権
2014年12月23日、長野市ボブスレー・リュージュパークにて全日本ボブスレー選手権が行われた。下町ボブスレーは1号機から4号機まで4台出走。4号機はフレームの一部を2・3号機からマイナーチェンジしたタイプで、11月中旬から短期間で製作されたソリだった。
1号機から3号機は女子チームに、4号機は男子チームでエントリー。1号機は本間・佐用チーム。2号機は浅津・熊谷チーム。3号機は川崎・溝口チーム。4号機は大峡・中村チーム。 フォトギャラリー

2015年

1月31日 : 州検証テスト遠征のための4号機改造
2014年12月末の全日本選手権後に行われた長野での選手の強化合宿で使用していただく中でコーナーでの加速度向上が課題として上がった。今シーズンになんとしてもその課題に足掛かりをつけておかねば新型開発に間に合わないとの想いから、コーナーの加速度向上を解決するための設計変更と改造の構想が正月から始まった。急きょ欧州検証テストを実行するために1月中旬、大田区の企業に製作の協力が呼びかけられ有志企業による改造が実施された。具体的な改造点としては前と後ろのフレームのつなぎ目に微妙に角度をつけるというものだった。 フォトギャラリー
2月23日~27日 : -ストリア・インスブルックで滑走検証
既存の下町ボブスレー2号機と改造した4号機を欧州に輸送し、比較検証テストを行った。ドイツ人の現役パイロットとブレーカーが3日間搭乗し改造した下町ボブスレーの性能を見極めた。 フォトギャラリー 動画
3月24日 : 性特性を計測
株式会社レゾニックジャパン様の協力により、1号機、3号機の重心位置や慣性モーメントの測定をし、そりの特性の違いを数値データで取得した。 ブログ
6月22日・26日 : しい下町ボブスレーを作るための製作会議
6月22日と26日に大田区産業プラザにて新しい下町ボブスレーを製作する製作会議が行われた。2日は40社、26日は25社が参加し130枚の図面が提示された。2日間の開催で約8割の図面が持ち帰られたが、新規フレームは複雑で多工程が必要となる部品が多く、図面を囲みながら検討する様子が多くみられた。

今回呼びかけられた内容としては、これまで5台のソリを完成させ、様々なテストや実戦を通じて得られた助言やデータ、改善点を元に新たなアイデアを盛り込んだ実験機となる2台のソリを製作したいというものであった。CFRP製のボディは改修。シャーシ部分を2台分新規に製作。具体的にはフロントとリアの接続部を改良してコーナーリングの性能を向上させる工夫や各部品の大幅な工程見直しがされていた。西村製作委員長の「我々は展示品をつくっているわけではなく、実戦で使える速いそりを作りたい。」というメッセージが印象的。
動画 ブログ

7月26日・8月30日 : ケートリンク貸し切り氷上テスト
7月26日と8月30日に(公財)横浜市体育協会神奈川スケートリンクの協力でスケートリンク場の深夜帯を貸し切り、ランナー周りのテストを行って細かいデータ採りをした。冬の長野で限られた中でのテストだけでは検証しきれなかったランナーのセッティングの比較や、(株)ジェイテクトの協力によって新しく製作されたランナーを試す事ができた。 動画 ブログ
6月~10月 : 良型のそりを製作
6月の製作会議以降、協力企業によってそり製作が進められた。今回は難易度の高い加工にもチャレンジした。特に5軸加工を駆使して製作されたフレームの部品やフロントサスペンションのパーツなど無償とは信じられないほどのクオリティになっている。組立後に調整があり、部品を再製作や追加工が10月中旬まで行われた。 動画1 動画2
9月16日 : 良型ソリの組み立て
東レ・カーボンマジック(株)にてカウルとシャーシを組み立てる。再度(株)マテリアルに戻されて2台のソリの組立やセッティングが行われた。 ブログ
10月14日 : IBSF審査員によるマテリアルチェック
IBSF-国際ボブスレー・スケルトン連盟よりマテリアルインスペクター(審査官)のMr.Dragosと競技報道官のMr.Raikが来日。改良型の3号機と5号機のマテリアルチェックを行った。
特殊な専用の測定具を使用してボディのサイズやピッチ等を測定、部材によって磁性があるかどうかを確かめたり、超音波測定で車軸の厚みを量る、またマイクロスコープでアクスルの内部を検査等ルールブックによるチェックリストに則り、細部にわたり審査された。結果は「Good Job(グッジョブ)」や「Perfect(パーフェクト)」などのコメントをいただき、合格となりマテリアルチェックを通過した。 ブログ
11月1日~11月7日 : ルウェーのリレハンメルで新3号機と新5号機のテスト
JBLSFによるテストを控え、ノルウェー・リレハンメルで新3号機、新5号機の試走を行った。調整を行い、結果の良い新3号機を日本連盟のテストが行われるドイツに輸送した。
11月17日 : 2度目の不採用通告
11月13日と14日にドイツ・ケニクゼーにおいて日本連盟による採用テストを受けた。その結果、11月17日に日本連盟から今シーズン及び韓国平昌五輪では不採用と通知された。プロジェクトは今後海外チームでの採用に働きかける活動を始めるとした。11月18日は大田区産業プラザにて記者会見が行われた。11月30日には製作協力企業が集まり今後についての説明と方針が確認された。
11月17日~11月20日 : -ストリア・インスブルックにて滑走テスト
JBLSFでの採用テスト後すぐにオーストリア・インスブルックへ新3号機は輸送され、今年2月にも検証搭乗をしたドイツのテストパイロットにより滑走テストを行った。新3号機は滑走した感覚が比較した2号機より遥かに優れており、課題はあるものの、全体的にポテンシャルが高いと評価を受ける。
12月8日 : 州遠征からソリが戻る
ノルウェー、ドイツ、オーストリアと各地を周りテストや検証を行ったソリが4台日本に戻る。協力企業である醍醐倉庫(株)で搬出入が行われた。すぐに(株)マテリアルでに輸送される。
12月8日~12月10日 : 特急メンテナンス
(株)マテリアルにて、欧州から戻ってきたソリを全日本選手権にむけて大特急で調整と整備が行われた。11日朝には長野に向けて送られた。長野到着後滑走練習に入った。
12月20日 : 2015/2016全日本ボブスレー選手権大会
2015年12月20日、長野市ボブスレー・リュージュパークにて全日本ボブスレー選手権が行われた。下町ボブスレーは1号機と新5号機が出走した。

1号機は中村・森田チーム、新5号機は三上・瀬間チームと男子チームが下町ボブスレーに搭乗。1号機のパイロット中村選手は昨年はブレーカーとして全日本選手権に出場していた。今年はパイロット転向して初のシーズン。今春に首を骨を折る重傷をしたが、恐怖心を克服し下町ボブスレーで出場となった。競技1本目は3位につけるものの、競技2本目の第6コーナー付近で転倒してしまった。三上・瀬間チームは今シーズンに新しく製作した新5号機に搭乗。2本滑走して4位と健闘した。フォトギャラリー

2016年

1月13日~19日 : ャマイカ代表採用決定
2016年1月13日深夜、ジャマイカボブスレーチームが下町ボブスレーをテストする為に来日した。長野市ボブスレー・リュージュパークで4日間テスト滑走や調整が行われた。英語が堪能な下町ボブスレーメンバーが中心となり、ジャマイカチームとコミュニケーションをとった。ソリの作り込みや滑走性能の良さ、また下町ボブスレーのYESから入る対応力を認めてくれたジャマイカチームは短期間で下町ボブスレーを採用決定。下町ボブスレーはジャマイカと共に協力して2018年韓国冬季五輪を目指す事となった。
ジャマイカ代表について フォトギャラリー ブログ1 ブログ2 ブログ3 動画1 動画2
2月14日 : 津このみ選手欧州で23日間のパイロットスキル向上トレーニング
浅津このみ選手はパイロットに転向し2シーズン目でさらなるパイロットスキル向上を目的とし、3ヶ国23日間の欧州遠征を行う。新5号機を使用。
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2月26日・27日 : ャマイカチームがノースアメリカンカップで下町ボブスレーを使用
ジャマイカ代表はアメリカでのノースアメリカンカップ(以下NAC)で下町ボブスレーを使用。かつて下町ボブスレー1号機がはじめて国際大会に出場したのもレイクプラシッドでのNAC。2月26日・27日にはパークシティでのNAC。3月13日・14日は今シーズン最終レースであるレイクプラシッド。いずれも下町ボブスレーで出場。
3月8日~15日 : 町ボブスレーメンバーがジャマイカチームに帯同
アメリカ・レイクプラシッドでのノースアメリカンカップ期間中に(株)フルハートジャパンの國廣氏と(株)マテリアルの鈴木氏が現地のジャマイカ代表を訪問。ジャマイカ代表に帯同して新しいソリの開発に向けてチームの要望をヒアリング及び会議を行った。
5月18日・19日 : ャマイカ技術ディレクターが来日し、新型ソリ開発会議
ジャマイカの技術ディレクターであるトッド・ヘイズ氏とオリバー・ブラウン氏を東京大田区に招き、新型ソリ製作に向けた打ち合わせを行う。会議では下町ボブスレーとして4年間ソリ開発に取り組んできた中での技術的な課題やアイデアを議論し、新型ソリの方向性や今後の開発スケジュールについて話し合いが行われた。
6月30日~7月7日 : ャマイカを訪問し正式契約
國廣委員長と細貝GMと大田区産業振興協会奥田氏はジャマイカを訪問しジャマイカボブスレー連盟と正式契約の調印式を在ジャマイカ日本大使公邸にて行った。また訪問ではジャマイカ政府関係者やジャマイカオリンピック委員会を訪問し交流を深めた。
7月12日 : 倍総理大臣を表敬訪問
7月12日火曜日午後、首相官邸を松原大田区長と共に下町ボブスレー推進委員会メンバーが安倍総理大臣を表敬訪問。時間は午後1時40分から約20分間。チームを代表して細貝淳一ゼネラルマネージャーより、ジャマイカにそりを提供し2018年の韓国ピョンチャン五輪に向けた準備が進んでいる旨を安倍総理大臣へ報告しました。安倍総理大臣からも激励のお言葉を頂く。
7月14日 : 型ソリ製作説明会
7月14日に大田区産業振興プラザにて新型ソリ製作説明会が開催。協力企業54社が参加。ジャマイカ用に3台、日本人用に1台の計4台の製作の協力が大田区町工場に呼びかけられた。説明会後に図面が机に並べられ各社検討し図面を持ち帰る姿があった。ジャマイカ代表に提供するソリは2種類。下町スペシャルは時間をかけて検討されたこれまでで最も空気抵抗の小さなボディで、下町ボブスレーがこれまで開発してきたシャーシをベースにジャマイカ側の要望やアドバイスを反映して開発されたもの。ランナーの平行度を保つ独自の機構を採用したほか、部品一つひとつの構造から低重心化を追求し走行安定性を高めたものとなる。ジャマイカスペシャルはシャーシは下町スペシャルと同一ですが、ボディはジャマイカ側の技術者の独自設計を採用。小型化を徹底するモデル。
10月5日 : ャマイカ向け新型機完成
ジャマイカ代表チーム向けのボブスレー新型6号機が完成し、日本工学院蒲田キャンパスで記者会見が開催された。
11月11日 : ャマイカチーム下町ボブスレーでノースアメリカンカップ出場
ジャマイカボブスレーチームはカナダのカルガリーやウィスラーで試合や練習で下町ボブスレーを使用。ジャマイカ代表には現在1号機、新3号機、6号機が提供
12月23日 : 4号機全日本選手権出走
12月23日に長野スパイラルにて全日本ボブスレー選手権大会が行われた。2人乗りボブスレー男子の部で下町ボブスレー4号機にパイロット中村一裕選手とブレーカー森田翔平選手が乗り6位中4位。

2017年

3月1日~17日 : 8号機ピョンチャンのコースで試走
下町ボブスレー8号機製作が進められ3月上旬に完成し、韓国ピョンチャンへ輸送され韓国W杯の練習滑走で試走した。ジャマイカ向けに製作した6号機よりアップグレードされ8号機は高評価となった。
4月26日 : 町ボブスレー2017平昌五輪方針説明会
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6月13日 : ョンチャン向けボブスレー製作説明会
6月13日に大田区産業プラザPiOにて、新たに作る10号機の製作説明会が開催された。製作協力企業約40社。ボランティア協力企業約20社が参加。細貝GMや製作取りまとめ約の西村副委員長による説明の後、製作図面が約150枚がテーブルに並べられ、図面が検討された。
10月5日 : 田空港スカイマーク社で記者会見
10月5日にスカイマーク(株)様の格納庫にて下町ボブスレー10号機の完成記者会見が行われた。ジャマイカ代表チームに提供する新型10号機と6号機、8号機、9号機の3台の改修を終え、ジャマイカ代表がレースや練習を行うカルガリーとピョンチャンにそれぞれ輸送された。
10月22日~10月28日 : 昌での国際トレーニングで試走
韓国に輸送された新9号機を使用し五輪コースで試走を行った。平昌第2回国際トレーニング期間に国際ボブスレー・スケルトン連盟の選手が平昌のアルペンシア滑走センターに集結し2018年平昌オリンピック競技場でのトレーニングを7日間行った。五輪シーズンが始まる。
11月5日 : ャマイカ女子チームがNACで2位で銀メダル獲得
11月5日にカナダのウィスラーで行われたノースアメリカンカップで女子チームが下町ボブスレー新10号機を使用しジャマイカ女子として初の銀メダル獲得。ウィスラーは高速コースという事もありますが146km/hを記録。前日のNACでも5位。男子チームは下町ボブスレーを使用し15位と10位。
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